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肥前陶磁器あれこれ~

オールド香蘭社、オールド深川、古伊万里、平戸焼などを集めています。

 

East Meets West ~ 鯉よ、コイコイ~ (深川忠次の図案帳 其の二)  

このブログを始めて3週間ほど、かれこれ20日ほど経ちます。
カウンターを設置したのですが、なにしろ素人なので設定をどうも間違ってしまったらしいのです。
チェックしてみると今のところ閲覧者は0人・・・

思わずウッ・・・・となってしまいましたが、ブログ村でランキングを見るとあら不思議。
ちゃんと読んでくれている人がいるではありませんか!

駄文ではありますが、誰かが読んでくれた、というのは励みになるものですね。
すっかり気を良くして、もう一丁なんか書こうかな。


さて、先日紹介した深川忠次の図案帳の続きですが、今日もまた、
この本に載ってある皿を紹介したいと思います。

まずは図案帳をご覧ください。

Fukagawa chuji 1 067

下段中央の図案です。
鯉と菖蒲ですね。

Fukagawa chuji 1 068

ご存知の方も多いと思いますが、明治時代に会社を設立してからの香蘭社と深川製磁の
こだわりの作品の多くには鯉が描かれています。
香蘭社本店、またはチャイナオンザパーク(深川製磁本店かポーセリンパークだったかもしれませんが)には
特大の花瓶が飾ってあります。
この花瓶、深川製であれ香蘭社製であれ、
圧巻なのは、ゆったりと本当にそこを泳いでいるかのような鯉の姿です。

うっとりと眺めますが、もちろんこんな花瓶、小市民の私の手に入るはずもありません。

しかしある日、某国の骨董市で見つけてしまいました。

Fukagawa chuji 1 088

鯉ですよ~、コイコイ。

件の花瓶とは比較になりませんが、それでも目をこらして観察すると・・・

Fukagawa chuji 1 090

鯉の描写にしっかりと深川、香蘭社のスピリットが(笑)

さて、このお皿ですが、眺めてみると
本当に鯉がこちらにすいすいと泳いでくるような
錯覚をおぼえませんか?

Fukagawa chuji 1 095


鯉そのものは写実的であるのに、全体的には印象派、という(矛盾ともいえる)不思議。

遠近感の妙もありますし、菖蒲の描き方や構図は非常に印象派の影響を受けている
と思うのですが・・・・

Fukagawa chuji 1 096


印象派、というと、日本ではモネやらゴッホやらの名前がよく聞かれます。
以前、某国某美術館で、印象派とジャポニズムというテーマで展覧会が開かれていました。
ゴッホの名画、アイリス(菖蒲)などの隣には、日本の版画がいくつも並べられていました。
印象派は、West Meets East (ここでは日本限定)の賜物である、といわんばかりでした。

こんな時、外国にいる日本人としては思わず胸を張りたくなります。
あ、自分の才能とはなんの関係もありませんが・・・(笑)

ちなみに、このジャポニズム関連のExhibition、海外では人気のテーマで
美術館によって何冊か本も出版されています。過去にはMOMAがやっていたと思います。

本の中身ですが、印象派の絵と日本の浮世絵等が沢山載っていて、
読んでみるのもよし、絵を眺めるのもよし、のなかなか充実した内容です。
この本も、そのうち陶磁器か何かとタイアップして紹介したいと思います。

印象派とジャポニズム、そしてアール・ヌーヴォー、西洋の芸術に多大な影響を与えた
日本の芸術は、何百年にも渡って培われた文化の賜物ですね。

日本でも、西洋に影響を与えた偉大な日本の芸術を
印象派などと関連付けて、もっと学校などで子供たちに教えて欲しいものです。




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Category: 深川忠次

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Comments

ブログ拝見してますよ(*^^)v

私は骨董の事は解っていませんので、あしからずです。
でも、ブログを拝見させてい頂き古いものは良いなあ!とは思います。
私のは自分で毎日使ってる雑貨だけなので、ちょっとお恥ずかしいです。

そよかぜ #MMIYU.WA | URL | 2013/04/24 21:11 [edit]

そよかぜさん、
コメントありがとうございます!
私のほうもまだまだ骨董については勉強中ですよ~。
でも古いものがいい、という気持ちは同じですね。
そよかぜさんのブログも楽しく読んでいますが、
お宮参りの着物などは本当に素晴らしいですよね。
特別な日のものも、日常的に使うものも、
時間がたつと骨董になる、という日本の文化守っていきたいです。
100円ショップの使い捨ても便利ですが、
それでは100年、200年後に残る文化は育たないですよね。

ときどき覗きにきてください。コメントも大歓迎です!

Michnoski #- | URL | 2013/04/25 05:45 [edit]

はじめまして、読み応えのあるブログですね。
このJapanese Porcelain 1800-1950 には図案帳は何ページほど掲載されていますか?この図案帳に興味を持ったのですが高価な本ですので検討している最中です。

起立工商会社や七宝会社などこの時代にはすばらしい工芸品が多いですね。
記事がおもしろいのでたまにこのブログに遊びに来ます。

すし #- | URL | 2013/05/01 01:22 [edit]

すしさん、

ブログを読んでくださってありがとうございます。
励みになります!

シファー女史の本ですが、深川忠次の図案帳は28ページにわたり
掲載されています。
今ページを確認しましたが、改めてこの図案帳に割いたページの多さ
に驚かされます。
28ページに深川忠次のエッセンスがギュッと詰まっているので
お薦めですよ。
図案帳だけでなく、オールド香蘭社、深川製磁、肥蝶山信甫などの
明治の輸出肥前磁器も沢山載っていますよ。

ちなみに有田の深川製磁本社で尋ねたのでが、
深川の過去の作品を集めたアーカイブ集のような本は
発行していないそうです。かわりにこれを見てください、といわれて
見せてもらったのがナンシーシファーの本でした(笑)

時々ブログも覗きにきてください。お待ちしています~。

Michnoski #- | URL | 2013/05/01 05:53 [edit]

ご丁寧なお返事感激です。このころの輸出陶磁器は日本の誇りですね。更新楽しみにしてますよ!

すし #- | URL | 2013/05/01 07:21 [edit]

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