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肥前陶磁器あれこれ~

オールド香蘭社、オールド深川、古伊万里、平戸焼などを集めています。

 

明治香蘭社 ノワール・シュガーポット 

最近ネットを見ていたら、東京の三井記念美術館で
「デミタス・コスモス」という特別展示があったそうです。

以前にも紹介したとおり、私も明治時代のデミタスをいくつか持っていますが、特に気に入っているのが
香蘭社の黒地卵殻手のものです。

明治香蘭社のノワールシリーズ、とっても良いですね。
残念ながら、欲しいと思いつつ、どうしても他に目移りがして
ついついコレクションを怠っています。
欲しいものリストの下のほうにあるオールド香蘭社のノワールシリーズですが、
骨董屋で見かけるとつい買ってしまいます。

珍しいと思い、一昨年購入したのがこれ。

明治・香蘭社のオヴァルの蓋物。
結構重いので、シュガーポットではないかと思います。

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サイズも大きく、縦10センチX横20センチくらいです。
最初は宝石箱にして指輪を入れたりしていましたが、重いので出し入れが大変。

やっぱり、宝石箱ではなさそうです・・・

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香蘭社のノワールを国内向けであまり見かけないのは、これが主にヨーロッパなどに
輸出されたいわゆる明治輸出ものだったからではないでしょうか。

そもそもノワールは、もとは中国ものがオリジナルです。
チャイナのノワールは、ヨーロッパの王侯貴族に愛されましたので
そのコピー(!)といったら失礼ですが、まぁ、チャイナ風なものを
有田が生産してグローバルマーケットに輸出しようとしたのは当然のことでした。

現在、香蘭社では復刻版がでていますが、その値段の高いこと!
ほしくても絶対買えそうにありません。

なので、ノワールが欲しい場合はオリジナルの明治版を集めます。
骨董のほうが断然安くて、しかも全て手描きなので
私にとっては一石二鳥。

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さてこのシュガーポットの蓋、なかなか絵付けが凝っています。
黒地に色絵の牡丹唐草模様でしょうか?

上部には、扇子と団扇の窓絵(香蘭社はこの扇子と団扇のセットが好きですね~)に
梅の花と鳥の図、もう一つには山水画。
前者の絵付けですが、以前紹介した肥蝶山信甫の色絵水注の絵付けとよく似ているように思います。
肥前の輸出用にはこのようなことはよく見られます。

全てが手描きだった時代に、そんなにたくさんよい絵付師がいたとは
思えませんので、こんな風に絵付けが似ていたり、かぶったりするのは
肥前陶磁器の世界ではよくあることです。

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水墨画風。

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チャイナのノワールによく見られる絵付けですね。
花鳥文。
繊細な絵付けが、塗りこんだ黒地に映えます。

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中。
やっぱりシュガーポットっぽい。

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裏は、明治・香蘭社の銘。
朱色で書かれています。
この飾り皿とおそらく同時代でしょう。

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ひっくり返して細部を見ると、結構雑な部分も目立ちます。

でも、ノワールのように手が込んだものを、すべて手描きで大量に
輸出していたと思うと、昔の職人さんたちすごかったんだなぁ、と感心したりして。

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復刻版のノワールは、色がはみ出すこともなくパーフェクトな仕上がりですが、
その完璧な美しさが人工的に見えてしまいます。

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こんなシュガーポットを使っていたイギリス人。
なかなか趣味がいいですなぁ。

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1990年代に、外国の磁器がとても流行りましたね。
ウェッジウッドのカップなんて、一客で5000円くらいしましたっけ。
また、最近の高級志向・ハイエンド好みの女性誌などをみると、
エルメスのカップなどがいかにも趣味の良いもののように紹介されています。

こういうのを見ると、「そんなものかねぇ~?」と正直思います。
ウェッジウッドはともかく、エルメスなどはもともと馬具を作る会社であり
磁器専門ではありません。

エルメスを非難するつもりはないのですが、こういう雑誌は
欧米のブランド名だけにこだわらず、日本製のよいものも
ちゃんと紹介して欲しいと思います。

日本製の優秀なものは、時代を問わず欧米では高い評価をされ愛されてきました。
海外に住むと、日本の美がいかに世界を魅了しているのかよくわかります。
こういう美しさをもっと国内にも知らしめて欲しいですね~。

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