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肥前陶磁器あれこれ~

オールド香蘭社、オールド深川、古伊万里、平戸焼などを集めています。

 

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Deshima 再び!~ 輸出古伊万里 カップとソーサー ~ 

ここ中西部にも、ようやく春がやってきました。
といっても、夜はまだマイナスという冷え込みですが、
日中は10度前後まで気温が上がり、やっと太陽の恵みにありつけるようになりました。

いや~、しかし南国育ちの私にとってはここの冬は本当につらかった・・・・
2月も終わりになると、もう鬱病ではないかと思うくらい
すべてがネガティヴが見えてしまう、という有様。

私自身は、神経が図太く、欝などにはならないタイプだと思っていたのですが
やっぱり太陽の光がない世界とはいうのはつらいですね。
今後いかなるオファーがあっても、北国とアラスカだけは遠慮しておきます。

さて、今日紹介するのは、前回の染付西洋風景皿の姉妹品とも言える(?)
1680-1700年の間に造られたカップとソーサーです。

Deshimaの紹介で書いたとおり、この1680-1700年ごろに造られた古伊万里というのは
神がかったところがあり、他の時代のものと比べて、ぬきんでています。
素晴らしく完成度が高いと思います。

昨日、ようやく念願のDeshimaもとい、染付西洋風景シリーズのカップとソーサーが手に入りました。
・・・と書くと、私が見つけたように聞こえますが、実は私の相方が、どこぞの格下の骨董商から
(割と安くで)買い上げたものです。

すごいぞ!お宝ハンター!

deshima cup 1

江戸時代中期の輸出古伊万里の中でも、これははっきりいって、かなりレアものだと思っています。

deshima cup 3

呉須の発色が素晴らしい!

deshima cup 2

Deshima皿と比べて、なにが面白いかと言いますと、やっぱりこの
中世ヨーロッパの煙突つきの家でしょうね。

有田の職人さんは、絵付しながら、「なんじゃ?これは??」と思ったことでしょう。

下の写真は、ソーサーです。

deshima cup 4

ご覧の通り、残念ながら完品ではありません。
割れていたのを、ボ〇ドかなにかで、修理しています。
(オイオイ・・・)

残念であることには変わりませんが、まぁ殆ど存在すら認められていないような品ですので
完品でなくても、カップとソーサーがそろっていたということで、よしとしましょう。

九陶から出ている本に、「古伊万里への道」という
輸出古伊万里を集めたものがありますが、その本に
実はこのカップのかけらが載っています。
長崎市教育委員会所蔵で、出島からの出土品だそうです。

この本からもわかるように、かけらから、その存在は知られていても
品物そのものはあまり出回っていないと思います。

ちなみに、先に紹介したオランダの古伊万里研究の権威である
Christiaan Jorg によると、オランダのDelden にあるTwickel Castle が 
この完品を所蔵しているそうです。
オランダの貴族が所有し、代々受け継いで今に至っているわけですね~。
いいなぁ~、完品。

ま、私もそのうちプロにきちんと修理してもらいましょう・・・

deshima cup 5

水遊びをするオランダ人。 
舟の向こうには、家や教会が見えます。

さて、ソーサーの裏の銘ですが、「太明清化年製」と書かれてあります。
普通はこの手の銘は「太明成化年製」ですので珍しいと思います。

この「太明清化年製」という銘柄は、実は1680-1700年の間に造られた
西洋風景(オランダの風景)の染付に見られるものです。
先に述べた、Christiaan Jorgの本に載ってあるTwickel Castle所蔵のものや
「古伊万里への道」に載っている同じ絵付の器(かけら)の底の銘もやはり同じものです。

ちなみに清が興ったのは1630年代ごろですが、しばらくは漢民族との戦いが続き
満州族の王朝として定着するには時間がかかりますので、たしかに1680年ごろであれば
明・清が同時に存在していたといってもおかしくはないのですが・・・

銘だけみて、歴史と照らし合わせても面白い器ですね。

deshima cup 6

こちらはカップ。
見込みにも、オランダの煙突のついた家が。

deshima cup 7

カップの底の銘は、「太明年製」。これも上記のJorg博士の紹介したものと同じです。

deshima cup 8

では、カップの絵付けをぐるりと見てみましょう。

deshima cup 9
deshima cup 10
deshima cup 11
deshima cup 12
deshima cup 13

オランダは陸の高さが海より低いので、干拓地が多いそうです。
そう考えると、この絵付けも納得ですね。

もう一つだけ特筆したいことは、この1680-1700年ごろ造られた古伊万里は
他の時代に造られたものと異なり、器が欠けた場合、丸く欠けるのではなく
まるで噛み付かれたように欠けるようです。

上の4枚目の写真をご覧ください。
普通の欠け方と違っているのがお分かりになると思います。

他の時代に造られた古伊万里の欠けたあとと比べても
この時代だけ異なって特徴的だと思います。
他にもこのようなものがあるので、そのうち紹介していきます。

陶石が異なっていたのででしょうか・・・?

deshima cup 14

最後に、元禄時代に造られたものと、数十年後に造られたものと比較してみましょう。
元禄時代(あたり)の古伊万里がいかに優秀だったかがわかります。

ね。

deshima cup 15

遠目にもはっきりとわかる質の違い。
元禄時代に造られたものに比べれば、その後に造られたものとは
呉須の発色、絵付けの繊細さなどが比べ物になりません。

deshima cup 16
deshima cup 17

私は、もともと平戸焼や明治時代の香蘭社や深川製磁のコレクターだったのですが
こうやって輸出元禄古伊万里をみると、なぜこの時代のものだけ
非常に人気があるのかわかるような気がします。

そんなわけで、最近は柴田コレクションばっかり読んでいる今日この頃。

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