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肥前陶磁器あれこれ~

オールド香蘭社、オールド深川、古伊万里、平戸焼などを集めています。

 

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芙蓉手とオランダ(輸出伊万里) 

ブログを初めて以来深川系の物が続いたので、今回はちょっと趣の違ったものを一つ紹介します。

先日、こんな皿を手に入れました。

芙蓉手 皿 029

芙蓉手の古伊万里の皿です。
芙蓉手というのは、皿の全体が芙蓉の花を思わせるところからきているそうです。
見込み(皿の中心部)は花の中心、周囲の八つに区切られた部分は花びら、といったところでしょうか。

さて、この染付の皿、見込みには、芙蓉の花と手前にチューリップが生けた花瓶が
描かれています。

芙蓉手 皿 020


周囲の絵は、宝尽くし。
八宝紋というそうですが、お宝がなにかわかりますか?

芙蓉手 皿 021


中国の八吉の一つであるほら貝と、日本のお宝の隠れ蓑が二箇所に描かれています。
もう一つの絵は、これまた日本のお宝、隠れ蓑と打出の小槌。これも二箇所。
縁起がいいですね。

残りの4つの窓には、オランダ輸出を意識したようなひまわりの花。

素人なので、このお皿についていろいろと調べてみました。

1659年に、本格的にオランダの東インド会社を通じて有田焼が輸出され始めます。
この辺りにはちゃんと歴史的な背景があります。

当時ヨーロッパでは明中国の磁器(景徳鎮)がもてはやされていたわけですが、
1656年、女真族が明王朝を滅ぼし清王朝を興していた頃、海禁例が出され、
中国磁器の輸出が減少します。(韃靼疾風録ですね。なつかしいですな)
それと入れ替わるかのように、有田焼のヨーロッパ輸出が始まるのですが、
当初は売れ筋の景徳鎮を模したものが出回ったようです。

当然、この芙蓉手なるものも元は景徳鎮なのです。

さて、このお皿いつごろのものなんでしょう?
おそらく寛文期(1661~1673)あるいはその前後ではないかと思うのですが・・・

呉須の発色加減や、文様表現もこの時代のものと合うように思えます。

ちなみに輸出用の初期伊万里の文様には、当時オランダで栽培されていたチューリップや
ひまわりの絵が好まれたそうです。
やっぱりオランダにはチューリップだけでなく、ひまわりも沢山咲いていたんですね。
そういえば、ゴッホもひまわりを描いていたけれど、身近なものだったのか、と妙に納得。

もう一つ、この時代の古伊万里の(古染付の)特徴として虫喰がありますが、
これにも、見込みに虫食が・・・

芙蓉手 皿 022

裏はこんな感じで、ハリ目の跡が4つ。

芙蓉手 皿 024

ちなみにこのお皿の出所はイギリスです。
オランダに渡ったものがイギリスにいったのか、
東インド会社経由でイギリスに渡ったのかは不明です。

どこをどうして我が家にたどり着いたのか、聞けるものなら一度
お皿に身の上話を聞いてみたいものです(笑)。




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コメント

素晴らしい物を見せて頂きました。
有難うございます。

先日各国(景徳鎮、有田、トルコ、デルフトなど)の芙蓉手の展示を見たところなので、これを個人で持っておられるのは素晴らしいですね。

これからも楽しみです。

ココペリ778 #- | URL | 2013/04/25 06:38 [edit]

ココペリ778さん、

コメントありがとうございます。
この芙蓉手は、イギリスのコレクターさんが以前所有していたそうです。

そよかぜさんのコメントにも返信したのですが、
こういう日常に使われた物が、300年以上経った今日
骨董として十分価値のあるものとして残っていることに感動です。

ちなみにこのお皿、しっかり使われた痕がありますよ。
フォークやナイフでカチャカチャやられたようです。
一体どんな食べ物がのっていたのか興味がわきますよね(笑)

Michnoski #- | URL | 2013/04/25 08:08 [edit]

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