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肥前陶磁器あれこれ~

オールド香蘭社、オールド深川、古伊万里、平戸焼などを集めています。

 

デミタスカップの誘惑 

骨董ファンなら蕎麦猪口のコレクションを持っている、というのがお約束ですが
私はなんと、蕎麦猪口を一つも持っていません。

もちろんこれは自慢ではありません。

私は海外在住なので、残念ながら骨董の収集はほとんど
こちらの市場で済ませてしまいます。
たま~に日本に帰っても、日本の骨董屋さんでは値段が高くて
手も足もでません。

悲しい・・・・

そこである日考えました。

こちらの市場にあって、安くコレクションできるものとは・・・?

西洋では蕎麦は食べませんので、古伊万里の長い海外輸出の歴史においても
蕎麦猪口が出回ったことはありません。そらそうだ。

では、どんなものが西洋人の日常に広く使われたのでしょう?

16世紀から19世紀といえば、植民地時代ですね。
スパイスとお茶の値段は中国やインドにとって、本当に高くつきました。

それから、コーヒー。
この時代は、オスマントルコから西洋にコーヒーが伝わりました。

む?コーヒーカップ?

蕎麦猪口は無理でも、カップなら収集できるカモ?

というわけで、ティーカップよりも小さくてカワイイというただそれだけの
理由でデミタスカップを集めることに・・・・
(でも大したコレクションではないんですが)

Cups 1

今のところ、ざっとこれだけです。

Cups 2

過去に紹介したものもあります。

まずは幕末、八代深川栄左衛門時代の輸出デミタスカップ。
卵殻手ではありません。

残りはすべて卵殻手(エッグシェル)です。
三川内で造られたものがもとになっていると思われます。

香蘭社。明治時代後期。

Cups 3

深川製磁(深川忠次)。大正?

Cups 5

香蘭社。明治後期又は大正時代。

Cups 6

お次は、これも卵殻手のデミタスです。
絵付けが丁寧な仕事だったこと、安かったこともあってつい買ってしまいました。
素性はわかりませんが、たぶん九谷ではなく有田だと思います。
九谷も、明治時代に沢山デミタスを生産・輸出していますが、赤絵の部分が
強いものが多いかな、と思います。
これはそうでもないですね。
手描きの精密さから、大聖寺の絵付けも疑ったのですが、一応今は
有田と思っています。ご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

Cups 7

凝りに凝った絵付け。
職人さんは目がつぶれなかったのか、とかいらぬ心配をしたりして・・・・

Cups 8

裏は大明成化年製。
時代は明治・大正かな?と思うのですが。

Cups 9

筆跡も同じです。

Cups 10

なかなか手が込んでいて上品だと思うのですが・・・

Cups 11

正面。

Cups 12

横。
Cups 13

後ろ。

Cups 14

エッグシェルです。
ご覧ください、この薄さ。
三川内産で間違いは無いと思います。

Cups 15

カップの底や内側にも縁取りが・・・・

Cups 16

良い買い物をしました。(自画自賛?)

Cups 17

香蘭社のものと並べても形が一緒なので、おそらく
三川内で造ったものを有田で絵付けしたものと推察しています。

並べてみると・・・なんというかわいらしさでしょう・・・

さて、もう一つ平戸産、卵殻手のデミタスを紹介しましょう。

有田に出したものではなく、平戸(三川内)で造られたものです。

Cups 18

プラスチックのカップのような軽さです。

Cups 19

平戸(三川内)産なので、絵付けはイマイチ。

Cups 20

これは平戸産と書いてはいますが、時代は明治初期でしょう。

Cups 21

ちょっと傷んでいるので、心置きなく使えます。

裏には銘が。

満宝山 枝栄製(ソーサー)
平戸産 枝栄造 (カップ)

どちらも1870年頃に造られ、輸出されたものです。

Cups 22

満宝山商舗というのは、幕末期にできた平戸松浦藩の平戸焼物産会社を
引き継いだ輸出専門の商社です。

細工物(ひねりもの)や薄手の食器を主に西洋に輸出していました。

Cups 23

それにしても、せっかくデミタスがあるのだから
エスプレッソマシーンでも買って、ここは粋にデミタスで一杯飲みたいものです。

いつも楽しみにしている某ブログのエスプレッソマシーンの記事
読んだので、なんとなくデミタスを並べて喜んでいる今日この頃。

でも、でも、なのです。

私は所詮、エスプレッソなどとは縁のない庶民なのかもしれません。

本当は、ドーナツを頬張りながら、ガブガブと飲むアメリカンコーヒーを
たっぷり注げるマグのほうがどうも性にあっているようなのです・・・・
(ダン〇ンドー〇ツとかね・・・・)

Cups 24

・・・というわけで、気取ってデミタスを並べてみましたが
本当は毎日、無陶人さんの大きいマグを愛用中。

Cups 25

やっぱり、くらわんかの頃から波佐見焼は庶民の味方ですね~

Cups 26


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Category: 古伊万里

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Comments

Michnoski さん

今年の冬、雪は大丈夫でしたか?

噂のデミタスが勢揃いですね!!
みんな華やかで素敵。

私は卵殻手のカップは持っていないので羨ましいです。^^
光に透かすと見込の文様が浮かび上がって美しいですね。

個人的には、以前も紹介頂いた緑の龍文のカップが好きです。
これでカフェ・マキアートを飲んでみたいものですね。

ココペリ77 #- | URL | 2014/03/02 07:52 [edit]

ココペリさん、

こんにちは。
今年は日本もこちらも異常気象で大変ですね。
もう3月だというのに、こちらでは今夜から大雪警報が出ています。
明日の朝の通勤が思いやられます。

ココペリさんの記事をリンクさせていただきました。
ありがとうございます。

エスプレッソマシーン、見ると欲しくなるんですよね。
お家でカフェ・マキアートしたいですが
今のところはコーヒーにアイリッシュクリームを入れて
我慢していますv-11
ううう・・・

Michnoski #- | URL | 2014/03/02 19:48 [edit]

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