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肥前陶磁器あれこれ~

オールド香蘭社、オールド深川、古伊万里、平戸焼などを集めています。

 

染付龍山水文酒注 ~輸出平戸で召しませワイン~ 

先日のフィラデルフィア旅行記関連です。

フィラデルフィアはボストンと並んでアメリカ有数の古都です。

この独立宣言で知られる街は、ベンジャミン・フランクリンが創設した
名門ペンシルバニア大学やハリウッド全盛期の女優、グレース・ケリーでも有名です。

さて、この東部の古都には当然ながら骨董屋が沢山あります。
ダウンタウン(フィリーではセンターシティと言います)には、
アンティーク・ロウ(骨董通)があり骨董屋が数多く立ち並んでいます。
ただこちらの骨董屋さんは普段は予約した人にだけ店を開ける
Open by appointmentが多いのが難点です。

この街にはなんとアメリカで一番古い骨董屋があるのだそうです。
そうと聞けば行かないわけには行きませんね。

このお店、アンティーク・ロウから外れたリッテンハウススクエア(中心部のオアシス)の近くに
ありました。生憎お店の写真は取り忘れましたが、ビクトリア様式の古い建築物(東部に多いです)
のショーケースからは沢山の東洋美術が見えます。

ここでついに平戸焼を見つけました。

最近のマイ・お宝、染付龍山水文酒注です。

dragon 12

染付山水、なかなか良いと思います。
呉須の色はイマイチですが、この時代は仕方ないですね。

dragon 1

龍の後姿、なんとも美しい細工です。

dragon 3

このワイン注の使い方ですが、まず青い部分の蓋を取って、ワインを注ぎ入れます。

カーブを描いた龍の尾の部分は取っ手にあたり、この部分を持って
ワインを注ぐと、龍の口からワインが出てくる寸法です。

dragon 2

この口からワインが出てくるとは・・・
平戸焼職人、なんという遊び心でしょう!!!

dragon10.jpg

そしてそして・・・・ご覧ください。この細部にいたる拘りよう。
うろこにもきちんと一つ一つ凹凸が・・・

dragon 4

龍の爪は三本です。
中華圏と随時交流のあった松浦藩ならではの気の使いようでしょうか。

dragon6.jpg

角が四本生えています。

良い顔をしております。
さすが竜顔ですね。ハイ。

dragon7.jpg

とぐろの巻き具合も優雅な線で、まるで生き物のようです。
見とれてしまう美しさです。

dragon8.jpg

残念ながら(?)、逆鱗は確認できませんでした。
あー、でもホッとしたりして。

dragon9.jpg

ちなみに、なんとこのワインボトルは平戸焼にして完品でした!
前にも書きましたが、平戸焼の細工物の完品にはめったにお目にかかれません。
ましてこの手の龍の細工物は、海外には割と流れているにもかかわらず、
その殆どは爪などが損傷しています。

骨董屋さんの話ですが、この龍、元の持ち主が大切に飾り棚に入れて
しまっておいたので、あらゆる難を逃れた(?)そうです。
この骨董屋さんも状態が良いことに驚いた、と言っておりました。

お値段は〇万円でしたが、完品だったので値切るのも忘れて
一も二もなく買ってしまいました。
でも日本だったら〇十万くらいしませんかねぇ??

ちなみにワインボトルとしては、よくあるタイプの輸出平戸ではあります。
三川内の陶磁器美術館にも同じものが展示していました。
完品だったかな?たぶん違っていたと思いますが・・・

最後に、この作品の時代ですが、おそらく幕末・明治初期だと思います。
以前アップした染付山水菊花貼付文花生
山水の手が似ているように思いますが、同じ窯元の作品なのでしょうか・・・

なにはともあれ良いものを手に入れました。
めでたくマイ・お宝コレクション棚に飾りたいと思います。

dragon11.jpg

日本は猛暑だそうですね。
こちらはなんだか肌寒い夏が終わろうとしています。

秋になったら、こんなワインボトルで晩酌でもしたいものです。

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Category: 平戸焼

tb 0 : cm 4   

Comments

この細かい細工が完品というのがすごいですね!
個人的には、蓋の深い青色がとても美しいと思います。

R.I. #- | URL | 2013/08/17 10:39 [edit]

R.I.さん、

コメント、ありがとうございます。
そうなんですよ~。この手のは本当に完品が少ないので
購入できて嬉しかったです。
最近偶然ですが、これとは別タイプの龍の細工が巻きついた
平戸焼の酒注を手に入れたのですが、こちらはかなりあちこち
やられているようです。空輸なのでまだ現物を見ていないのですが
修理を専門家にやってもらうか迷うところです・・・
購入した値段より修理費のほうが高くなりそうで怖い・・・

Michnoski #- | URL | 2013/08/17 18:54 [edit]

見事な龍!!!

大変ご無沙汰しています。

以前に拍手をしたままコメントが遅れてしまいました。

うぉ!!と驚くような見事な酒注ですね。特に龍の姿にほれぼれします。
どの角度、方向から見ても凛としてすべてに張りが有りどこにもゆるみが見られない。まるで、龍が生きていて、気力がみなぎって居る様に感じるのは、私だけでしょうか?

もう一つ。Michnoskiさんの、楽しいトレジャーハンティングの旅日記。わくわくしますね!!^^

ココペリ778 #- | URL | 2013/08/29 06:35 [edit]

ココペリさん、
お久しぶりです。
ブログの更新がなかったので、心配してましたよ。
お元気でしたか?
日本はまだまだ残暑が厳しいので、体に気をつけて
お過ごしください。v-14

この酒注、過分にほめてもらいましたが嬉しいです。
最近、平戸焼にはまってしまってどうしよーもありません。
香蘭社や深川と違って、平戸はコアなコレクターがいるので
なかなか良いものが手に入らないんですよね~。
イーベイなどで見かけても、争奪戦かなり厳しいです。
こうなると資本の問題ですねv-13
仰る通り、この龍生き物のように精巧に造られています。
職人技を感じる一品ですv-14

Michnoski #- | URL | 2013/08/29 17:32 [edit]

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