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肥前陶磁器あれこれ~

オールド香蘭社、オールド深川、古伊万里、平戸焼などを集めています。

 

ジャポニズムな飾り皿 ~明治輸出のオールド香蘭社~ 

外国で日本の器を集めると、どうしても国内の骨董屋で見かけるような物とは
一線を画した珍品の収集になってしまいます。

なぜかというと、輸出伊万里などの日本製陶磁器は海外では日常品というより
ディスプレイ用に用いられる贅沢品として広まったからでした。
明治時代以降、有田や瀬戸物の日常用テーブルウェアがだんだん欧米で使われるように
なりましたが、それは中期、本格的には後期の話のようです。

今日紹介するのはそんな珍品(?)の中から、ディスプレイ用のオールド香蘭社の飾り皿です。

Koransha fan Hirado Sazae 087

団扇二つと扇子を二つ合わせた、ジャポニズムを色濃く反映した飾り皿です。
チャイナの影響を受けているようですが、形や色などはやっぱり日本独特のものです。

Koransha fan Hirado Sazae 091

Koransha fan Hirado Sazae 119

向かい合った団扇の絵が対になっています。
有田の好きなテーマ、花鳥ですね。鳥の図柄はチャイナに影響を受けています。
でも、ノワール(黒)の対に濃い赤を合わせるところは日本的美意識ですね。

Koransha fan Hirado Sazae 094

扇子のほうも対になっています。
水色と明るい朱色です。
竹と花、そして空に昇る太陽(朝日)でしょうか。

Koransha fan Hirado Sazae 097

Koransha fan Hirado Sazae 100

うっすらと扇子の骨が型押ししてあります。
ディスプレイ用なので、なかなか凝った造りになっています。

Koransha fan Hirado Sazae 107

朱色の蘭に香蘭社の銘が入っています。
これはだいたい1860年から1870年にかけて造られたものです。
(*誤記:明治8年から10年代のものです。同時期に栄左衛門のものが手に入ったので、つい混同していました。
すみません)


深川栄左衛門が中心になり事業をはじめた頃で、いわば香蘭社創成期の輸出ものです。
彼の鋭い感性もあってか、(日本人はともかく)西洋人の好む日本趣味に仕上がっていますね。
ちなみに実物は写真よりもう少し落ち着いた色合いです。

Koransha fan Hirado Sazae 108

深川栄左衛門のものや初期の香蘭社のものは、日本向けと海外輸出向けとでは作風が異なるようです。
近いうちに、オールド香蘭社かそれ以前のものをアップします。

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Category: オールド香蘭社

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Comments

珍しい物をお持ちですね。
海外向けディスプレー用とはいえ、ユニークな器形と色彩。良くこんなデザインを思いつくな、と思わされます。

所で、左の団扇の中の菊も、型押しをされているのでしょうか?花弁に凹凸が付いて居る様に見えますが・・・

ココペリ778 #- | URL | 2013/06/04 06:50 [edit]

ココペリさん、

こんにちは。
相変わらず珍品ばっかりで・・・(笑)
でも初期の香蘭社や深川製磁は興味深い器を造っていますね。

左団扇(笑)の菊ですが、これは型押しではなくて上絵の具をつかって
立体感を出しています。今日香蘭社でも深川製磁でも、手書きでここまでは
造りませんよね。深川栄左衛門はやっぱり只者ではありません・・・

Michnoski #- | URL | 2013/06/04 17:54 [edit]

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