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肥前陶磁器あれこれ~

オールド香蘭社、オールド深川、古伊万里、平戸焼などを集めています。

 

平戸焼の本 -Prince of Porcelains 

以前書いた、Prince of Porcelain - 平戸焼の魅力 の記事が
時間が経っても、まだ読まれているのは嬉しいかぎりです。

改めて考えてみたら、この記事の(1)には写真を全く載せていませんでした。

今回は、追記、という形で、Louis Lawrence氏の平戸焼入門書、Prince of Porcelainを
紹介したいと思います。

Hirado Book 001

英語圏では、平戸焼の専門書はこれ一冊しかありませんが、
あなどるなかれ。
平戸焼珠玉の品々が満載の大満足の一冊なのです。

表紙は、平戸焼の唐獅子ですね。19世紀のもので、同じものが大英博物館に所有されています。

Hirado Book 005
Hirado Book 006

中身も、日本でもなかなかお目にかかれない傑作の数々が・・・

特に面白いのは、筆者が松浦藩の歴史及び平戸焼の歴史を
かなりくわしく紹介しているところです。
上2のページ右側の題にもあるように、フォン・シーボルトが平戸焼を買い集め
オランダ国王や王侯貴族に売ったという話などもあり、興味深いです。
シーボルトのこのような功績がなければ、平戸焼の傑作がオランダ国の手によって
美術品として大切に保管されることはなかったであろう、と書かれています。

海外にこのような物が流れたのは、日本人としてはくやしい半面、
今でも大切に美術館に収められているのはありがたいことでもあります。

Hirado Book 009
Hirado Book 010

すばらしい細工の施された平戸焼は、今でも日本陶磁器の骨董収集家には
大人気なのです。
完品はなかなか手にはいりませんが、写真にあるような物は
案外こちらの骨董やさんにも、さらりと置いていたりもします。(値段は高いですが)

1980年代のバブルの頃、伊万里の値が国内で高騰して、大変な値段がついていたそうです。
知り合いの骨董屋さんにいわせると、あの頃からすると、
今日の伊万里の値は比べようがないほど大暴落してしまった、ということでした。
反対に、昨今は深川、香蘭社などの明治陶磁器の値が上がってきているそうです。
この方も、深川・香蘭社は好んで買い付けているようです。

平戸焼は、といいますと、値はあまり変わらず、常に高い、ということでした。

この話をした時は、ふーん、という感じで聞いていたのですが
今改めて考えてみると、欧米の市場と傾向が良く似ているのがおもしろいと思います。

こちらも、昨今の伊万里の値はそう高くはありません。
反対に、深川・香蘭社の年代物でよい品物は、時々大変な値がつくことがあります。
平戸焼は、だいたい常に値が高いようで、ディーラーも好んで買い付けるようです。

Hirado Book 011
Hirado Book 013

平戸焼の細工物は、19世紀のヨーロッパで特に人気を博しました。
アウグスト2世が白磁器に狂い、伊万里・チャイナを買い集めただけでなく、
ドレスデンで白磁器の製造をし始めたのは有名な話ですが、
この時代以降も、ヨーロッパでは輸出伊万里と平戸焼の細工物が大人気となり、
あちこちで収集家が買い求めたようです。
今日、ヨーロッパの各地の美術館で平戸焼のひねり物がみられるのは
そのような理由からです。

日本では、平戸焼はあまり注目を浴びていないようですね。
正直、ちょっと驚いていますが、数そのものが少ないので仕方がないのかも。

ちなみに日本国内では、平戸市にある井元さんという方が個人所蔵している
平戸焼の資料館でひねり物のコレクションなどを見ることができます。
この方の平戸焼のコレクションは素晴らしいので、
もし平戸に行かれることがあればぜひお立ち寄りください。

あと、おいしい魚や平戸牛を食べることもおわすれなく!


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