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肥前陶磁器あれこれ~

オールド香蘭社、オールド深川、古伊万里、平戸焼などを集めています。

 

スタディ・ピース? (幕末・漆装飾花鳥文花瓶) 

骨董を集め始めた時は、幕末・明治のものに夢中だったのに
数年集めてみると、新しいものよりは古いものが欲しくなるのは
人情というものかもしれません。

私の場合、読む文献などほとんどが欧米のものなので
収集の方向も自然、あちらの人の好みになってきます。
柿右衛門とか平戸焼とか、いわゆるヨーロッパ人が好んだものに
つい目が言ってしまいます。

最近では、収集するにあたってはシンプルなルールに従うことにします。
それは当然、「好きなものだけ買う」ということなんですが、
相方のほうはどうもそう奇麗に割り切れないようで、珍品、迷品のようなものも
「これはスタディ・ピースだから!」とか言って買いたがります。困ったもんです。

結果、我が家にはちょっと?な柿右衛門様式風の皿だとか
怪しげな福禄寿の置物だとかあるわけです。

でも、まぁ勉強しないことにはお宝を探すことはできないしね・・・と説得する相方。
その彼が、またヘンなものを見つけてきました。

それがこちら。

lacquer 1

これなんだと思います?
これは実は幕末ごろ造られた、漆装飾を施した有田の磁器製の花瓶なんです。

lacquer 2

古伊万里収集家でもよっぽど詳しくないとご存じないかもしれませんが、
このような漆装飾の磁器は実は幕末ごろから明治にかけて造られ、
美術館に展示してあったり、図録などにも掲載されています。

有名なものでは、香蘭社が作った染付金高蒔絵御所車図大花瓶などでしょうか。
先日里帰りの際寄った有田ポーセリンパークにもこの手のものが
飾ってありました。

lacquer 3

幕末から明治にかけての有田は、それこそ異質素材と磁器とを組み合わせ、
いろいろと面白いものを作っています。
漆装飾、と聞くと古伊万里ファンは18世紀のドレスデンコレクションなどを
思い浮かべるかもしれませんね。
でも幕末・明治の有田も漆装飾だの、七宝だのと異なる素材を組み合わせた
作品を作っていたんですね~。こういった試験的なものは海外の市場でよく見かけます。

lacquer 4

さて、こんな変なものを安価で買って眺めまわすのは
なかなか楽しいわけですが、如何せん予備知識がなかったのには
こまったものです。

私は骨董を買った際、きれいに洗わないと気が済まないたちで、
先日も柿右衛門の人形をブンブン振り回して洗ったりしていたんですが
(袖の部分から古い籾殻が出てきた!)、この時も「ちょっときれいにしてやるか」と
よく考えもせずに洗いました。

すると、後方から「ギャー!」という雄たけびが・・・

相方があわててやってきて、「これはLacquerだろう!!洗ったらだめだよ!」
というではありませんか・・・
「あっ!」と思ったのも後のまつり。
ゴシゴシやったので、こんなんなってしまいました・・・

ムッとする相方。

。゚(゚´Д`゚)゚。 シマッタ・・・すんまそん。

lacquer 5

「まぁ、でも次回ドレスデンコレクションの漆装飾が手に入ったら(←?)
洗わないでちゃんと手入れするから、何事も学習だよね」というと
相方は微妙に嫌な顔。

|д゚)チラッ
怒ってる?

lacquer 6

私にとっては、苦い思い出の花瓶ですが
これを読まれた皆様、くれぐれも漆装飾のものは
洗わないよーに!

ちなみに某古伊万里ブロガーさんにも同じ失敗談が!
こちらです。
(^∇^)ノ

やっぱり収集家にはスタディ・ピースは必要ですよね。
何事も勉強と経験(?)です。


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Category: 古伊万里

tb 0 : cm 4   

Comments

なかなか良い物じゃないですか!
ここまでくると、スタディ・ピースではなく、立派なコレクションですね。
形がいいですね(^-^;
相方さんもなかなかの目利きですね(^o^)

失敗談というのは、私のことでしょうか、、、?
もし、私でしたら、どうぞ、リンクしてください。

ところで、どの辺が剥落したのでしょうか?
画像では、ちょっと、分かりませんので、、、。

Dr.K #- | URL | 2018/02/08 17:22 [edit]

Dr. K様、

ご連絡、ありがとうございました。
早速リンクさせて頂きました!

剥落したのは、写真の最後から二枚目
上から撮ったものの左上の部分です。
ゴシゴシこすったのがお分かりになるかと思います。

この花瓶は幕末に輸出ものとしてたくさん作られたものと
同型の漆装飾版です。我が家にも、幕末の同型の花瓶が
ありますが、装飾は色絵で侍だの芸者だのがついた
例の(?)ものです。幕末の有田では
田代紋左衛門の磁器貿易独占が
終わり、深川家などが手を変え、品を変えいろんな磁器を
海外に売ってたんですねぇ。商品開発の独創性と商魂、
どちらもすごいと思います。頭が下がりますね!

Michnoski #- | URL | 2018/02/09 08:45 [edit]

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# |  | 2018/03/02 05:23 [edit]

こんにちは。
その日の4か月ほど前にカフェのほうに伺った時
マスターが黙って連絡先を手渡したので、もう良くないな、と
思っていました。ブログのほうではチェックしていましたので訃報は
知っていたのですが、本当に残念です。
今年正月頃近くを通った時に覗いたら、店舗は元の持ち主
(マスターとご主人は高校時代からの友人だったそうです)に戻っていました。

余談ですが、在庫処理は生前に別府の某骨董やさんが
してくれたそうです。時間が取れたら、こちらのほうに是非行ってみたいと
思っています。お知らせ、ありがとうございました。

Michnoski #- | URL | 2018/03/02 11:14 [edit]

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