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肥前陶磁器あれこれ~

オールド香蘭社、オールド深川、古伊万里、平戸焼などを集めています。

 

さらば、中西部!(明治深川製磁 龍鳳凰舟文黄地皿) 

ミシ〇ンでの暗く長い一年がようやく終わりつつあります。
来月、やっと、中西部を去ることになりそうです。
ヤッターッ!

去年、泣く泣く東海岸を後にした時、相方もさすがに
可哀相と思ったのか、

「来年の今頃は、きっと東海岸か西海岸に帰れるようにするから」と
言ってくれましたが・・・・

ヤツめ、ちゃんと約束を守ってくれました。
アリガ㌧。

そんなわけであと3週間したら、10年ぶりにカリフォルニアに帰ります。

あー、メデタイ。

言っちゃなんだけど、ここはちょっと日本人には住みにくい州でしたなぁ。。
田舎っぷりがいやなんじゃないけど、ここの人たちの
村人メンタリティがなぁ・・・・・
マイ・プリウスは、駐車場に停めるたびに
あちこち引っ掻かれるし・・・まぁ、トヨタ憎しなんでしょうけどね・・・

まぁ、そうはいっても、良い人ともたくさん会えたし、
なかなかおもしろい一年でした。

でも、ここに住めと言われたら・・・・


さて、締め切り迫る論文も書き終わっていないというのに
毎日イソイソと荷造りに励む私。

骨董コレクションを箱に積めますが、
プチプチで包装するだけで、あとはプロに任せることに・・・
包装する前に、ブログ用にチャッチャと写真に収めます。

家を購入するまではしばらくは箱から開けない予定なので
しばしのお別れ。

皆の衆、くれぐれも引っ越し屋さんたちに壊されないようにね~。
達者でなぁ~。

今日紹介するのは、明治深川製磁・忠次時代の名品です。
この竜鳳凰黄地は、忠次時代のものでも結構力作が多いのですが
これもなかなか凝ってます。

急いで写真を撮ったので、イマイチぼけていますが・・・

yellow dragon 9

この皿も、例の深川忠次のデザイン帳に載っています。
古伊万里でよく見かける、屋形船で碁を打つ僧と、空にかかるカシオペアの星座。
有名なこの図柄に、大胆にも中国の皇帝の印である玉竜と鳳凰を合わせています。

それにしても、古伊万里とチャイナとは!
この発想!!!斬新ですね。

やっぱり深川忠次は天才です。
古伊万里のいいとこ取りをしたと陰口を叩かれそうですが、
有田の古いデザインを取り入れて、まったく新しいものに変えてしまう
センスの良さは、深川忠次ならではです。

香蘭社のデザインでも、忠次の全盛期には及ばない、と言ったら
香蘭社に怒られるかな・・・?

yelllow dragon 1

ピンボケしていて、申し訳ないですね~。
(レンズが見つからなかった・・・)

yellow dragon 3

ピンボケで近影はイマイチですが、皿の表面に模様が彫り込んであるのが見えますか?

残念ながら、使用すると表面がはがれてしまうようで、あまり実用的ではありませんが
飾るには十分芸術的な皿だと思います。

yellow dragon 4

白い龍。
爪は3本なので、皇帝の龍ではありませんが・・・

yellow dragon 5

鳳凰。

yellow dragon 6

屋形船で碁をするなんて・・・風流ですなぁ。

ちなみに、表の凝りようとは対照的に、裏はザッとしています。

yellow dragon 7

おなじみ、深川忠次時代の銘。

yellow dragon 8

明治のお皿というのは、骨董屋にすると新しすぎて価値があまり
ないのかもしれませんが、この時代特有の美しさや
完成度の高さがあり、なかなか魅力的だと思います。

yellow dragon 2

さて、荷造りをもうちょっとやりましょうかね・・・・


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Category: 深川忠次

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アドレナリン・ドライブ ~柿右衛門様式・色絵柴垣梅文碗皿~ 

ついに、先日マッドマックス4・フューリーロードを観て来ました!

いや~、まさに2時間休みなしのジェットコースターに乗ったような
アドレナリン・ドライブ。
すごかった・・・・

私は普段はこういうアクション系の映画は観ないんですが、
マッドマックス4は本当におもしろかったです。
フェミニズム理論の視点から見てもおもしろいし、医学の視点から見ても
おもしろいし・・・
脚本も、かなり計算しつくした内容になっております。

それにしても、通常おもしろくもおかしくもない
美人というだけのシャーリーズ・セロンが今回素晴らしかったですね。
モンスターの後、相変わらずつまらない作品ばっかり選んでいたので
キャリアは終わったかと思いましたが、これでカムバック!
傷を負ったタフなフェミニストの女戦士、という役どころも彼女そのままで
良かったと思います。

マックス役のトム・ハーディも良かったですね。
メル・ギブソンと比べると、寡黙で誠実な感じも
今回の役どころと合っていました。
それにしても、この映画はアメリカ人の度肝を抜いています。
こんな映画、ハリウッドでもなかなか作れません。
リアル・北斗の拳!

あんまりおもしろかったので、後日今度は3Dで観て来ましたが
なんにせよ、この映画は映画館で観ることをお薦めします。

さて、マッドマックスはさておき、今日は柿右衛門様式の
輸出碗皿を紹介することにしましょう。

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延宝時代(1673年~1681年)に成立したという柿右衛門様式の器は
古伊万里ファンであれば、ぜひ一つは手に入れたいものではないでしょうか。

とはいえ、柿右衛門様式といえば誰でも知っているものですので
手に入れたいからといって、早々手に入るものではありません。
海外でも、柿右衛門にはコアなファンがついているので
私もいつも美術館などで眺めているだけでした。
今回、手に入ったのは本当にラッキーでした。
イギリスのブリストルのディーラーから入手しました。

kaki 2

17世紀から18世紀にかけて、柿右衛門様式はヨーロッパの
王侯貴族の間で大ブーム。

ドレスデンだけでなく、オランダやデンマークなどの貴族の館からも
これとよく似た碗皿が出てきます。

kaki 3

フレデリック・ライヘルというドレスデンのアジア磁器専門の学芸員によって書かれた
Early Japanese Porcelain という本に、この碗皿と非常によく似たものが写真つきで登場します。

注釈によると、デンマークのフレミング伯爵家が所有していたそうで
このことからも、ドレスデンだけでなく、ヨーロッパでいかに
古伊万里が人気があったのかが伺えます。

余談ですが、このドイツ人の博士ちょっと書いていることが痛いんですよね。
”チャイナや古伊万里は、マイセンと比べるとその芸術性において劣っている!”
みたいなことを平気で書いています。

オイオイ、中国や日本が素晴らしい磁器を造ってたころ
アンタたちは、卵の殻を割ったりして磁器を造ろうと
試行錯誤してたんでしょ?

オリエンタリズムも極まれりですなぁ。

それにしても、東洋磁器の学芸員やってて、中国や古伊万里の国内向けの
一流美術品の数々を見ていないのでしょうかね・・・
ドレスデンのアウグストゥスがいかに頑張っても
紫禁城の宝物殿にあるものを手に入れることはできないんですよね。
鍋島のものも、しかり。

毒を吐いてしまうと、
ドイツ人の友人が多い私ですが、このあたりのドイツ人学者の
優越感まるだしの主観的な考え方には、正直ウンザリすることもあります。

このあたりが、西洋の学術界を作りあげて
その権威として君臨するイギリスの学者と違うところなんですよね。
イギリス人は、まちがっても西洋の磁器が東洋のものに勝っているとは言いません。
このあたりの客観的な見識は、やはりさすがといわざるを得ません。

kaki 4

さて、毒を吐ききったところで・・・・

梅と柴垣、古典的な組み合わせですね。

kaki 5

見込み。

kaki 6

裏。
柴田コレクションによると、この銘は
1690~1730年頃のものだとか。

柴田コレクションの延宝様式の展開についての本をみると
この図柄から考えて、1680~1700年頃のものではないかと思います。

kaki 7

皿。

碗と同じ、梅に柴垣の図柄です。

kaki 8

牡丹(かな?)

kaki 9

使用感が多少ありますが、300年以上前のものだと思えば
持ち主は代々大切に使用したのでしょうね。
こういうのをみると嬉しくなります。

kaki 10

延宝・元禄期のものは、時間が経っても全く色あせませんね。
素晴らしい。

kaki 11

裏。 
碗と同じ銘。

kaki 12

全体。

kaki 13

それにしても、柿右衛門様式というのは
日本人の美意識をそのまま表現しているように
思えるのですが、こういう美しさが西洋人を
300年以上も前にとりこにしていた、というのは、なんだか誇らしい気もします。

kaki 14

良いなぁ~!

もう柿右衛門様式を手に入れることはないでしょうね・・・

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Category: 古伊万里

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