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肥前陶磁器あれこれ~

オールド香蘭社、オールド深川、古伊万里、平戸焼などを集めています。

 

記念日の三月 (深川三昧) 

もうすぐ三月も終わろうとしています。
ここアメリカの某都市では、また雪の警報が・・・・
なごり雪と呼ぶにしても、遅すぎるように思うのですがねぇ。

私事ですが、三月はいろんな記念日がある楽しい月です。
結婚記念日、桃の節句、誕生日、そして春休み。

まだまだ外は寒いですが、気持ちはもう春になってたりして。

結婚記念日にケーキを買ってもらいました。

anniversary 1

写真はイマイチですが、アメリカのケーキにしては美味しいです。
どぎついピンクとかブルーのクリームがのっていないだけまし?

いやいや、最近はアメリカのケーキ業界も頑張っているのですよ。
日本の物にはまだ及びませんけど・・・

バラの花束ももらったので、飾ってみました。

花瓶は深川製。

最近のものですが、使い勝手はいいですよ。

anniversary 2

赤とピンクのバラを見ると、お~!春だ~!と気分が上がります。

anniversary 3

anniversary 4

anniversary 5

花束が大きくて花瓶に入りきらないので、分けてから
もう一つの、これまた深川製の花瓶に生けてみました。

この花瓶は飾るのには良いですが、花を生けるのにはイマイチ勝手がよくないようです。

anniversary 6


縦長なので、全体的に長くなるんですよね~。

anniversary 7

まぁ、この辺りは生け花の心得がイマイチなのも原因の一つです。

茶道と華道を日本にいた時に習ったのですが、どうも
性格的に華道は合わなかったようです。

一年でやめてしまいました。

茶道は結構長く続けたのですが、今思うと、お花のほうも、
もうちょっとがんばっておけばよかったなぁ・・・

深川・香蘭社の皿を飾ってある居間の一つに、この花瓶も仲間入り。

花瓶自体は新しいのですが、デザインがモダンで上品で良いですね。

anniversary 8

おまけで紹介するのは、深川製磁会社の紅茶のカップとソーサー。

fukagawa tea cup 1

大正または昭和初期のものでしょうか?

fukagawa tea cup 2

絵付けはもちろん手描きです。
赤地に、龍と鳳凰がついています。
なんとも豪華です。

fukagawa tea cup 3

この頃まで、深川製磁会社は本当に素晴らしい仕事をしていました。

fukagawa tea cup 4

絵付けも相当凝っていて、当時の職人さんたちの技術の高さが
伺えます。

今日に至る深川製磁の名声は、この頃に培われたものです。

fukagawa tea cup 5

さて、これで今日はアールグレーのお紅茶でも頂きましょうか・・・

fukagawa tea cup 6

春よ、来い~!!!




次回は幕末頃の平戸焼を紹介します。

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Category: 深川忠次

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古伊万里 地図皿 (天保年製) 

染付山水丁子風炉以来、紹介する骨董のコレクションの中でも小物が続いたので
今日は一つ、誰でも知っているアノお約束の品を・・・・

ご存知、古伊万里(と呼んで良いものか?)天保年製の地図皿です。

map plate 1

日本に里帰りして、骨董屋さんや学芸員さん、窯元さんやコレクターさんたちと話をするときに
この皿の写真をみて、皆まず第一声は同じです。

”これは贋物・・・・・ん・・・・?・・・・じゃなさそうですね・・・・”

誰もが知っているこの地図皿。
天保時代の有田のベストセラーだったようです。

大英博物館にも一つ、オーストラリアの博物館にも一つ、というように
あちこちに出回っております。なんでも鑑定団にも出たそうですね。

日本でももちろん、あっちの骨董屋さんにもこっちの骨董屋さんにも置いています。
話によるとお値段は大体20万から40万くらい。
天保のものなので、陶土も呉須も粗悪なので美術品としての価値はないのですが
天保という時代を反映するという意味では、面白い収集品として価値があるのでしょう。

人気の皿なので、時代を問わず沢山のコピーが出回ったようです。
メイドインチャイナから、新旧の復刻版まで、すごいですね。

この地図皿、私はアメリカの中西部のディーラーから購入しました。
大体、この手のものは通常東海岸のニューイングランドかフロリダから出てくるものですが、
日本は大戦後はアメリカに占領されていたので、どんな田舎でどんな骨董が出てくるかわからない、
という面白さはあります。

map plate 2

古地図を描いたものですので、当然北海道はありません。
蝦夷、とだけ書かれてあります。

皿の中央には、世界の中心、天子様のおわします平城京が・・・・
いや~、本当に皿のど真ん中なのですよ。

型押しで造ってあるので、凹凸があります。
飾り皿なのでしょうね。
信濃や飛騨の辺りは微妙に型が盛り上がっていますが、
有田の職人さんはどこでそんな地理の知識を得たのでしょう・・・

九州は地元だからなのか、気のせいか名称が細かく書かれています。

天領である長崎と幕府高官になる登竜門であった唐津城の名前がわざわざ付いているのは
このあたりの地政に詳しい佐賀藩の意識の表れでしょうか。

map plate 3

斜めから写真を撮ってみましたが、型押しの部分わかりづらいですね。

map plate 5

こっちのほうがわかりやすいかな?

map plate 6

古地図というのは、見るだけでも面白いものです。
私は歴史物の小説が好きなのですが、この地図をみながら
フムフム・・・備前はここか、とか、近江の隣は美濃なのか、とか
勉強したりして・・・・

九州の出身なので、備中とか播磨とか言われるとなにがなんだかわからんのです。

この地図皿、おもしろいのは日本の古地図の他に、朝鮮や琉球、
そして想像上の国が描かれていることです。

小人国。
想像上の国です。松前の北方、蝦夷地の近くにあると思われていました。
江戸時代見世物になった一寸法師は、この想像上の土地、小人島から
つれてきたと言うふれこみだったそうです。

map plate 7

朝鮮。

map plate 8

女護国。

三蔵法師の大唐西域記に記される、羅刹(鬼)女の国だそうです。
セイロン島の建国にかかわる伝説のもととなった国なのだとか。

かいつまんで話すと、羅刹国の話はこうです。
ある僧侶が500人の商人とともに、羅刹女の住む国に漂着します。
あっという間に人間を食い散らかす鬼女から命からがら逃げ出すものの
戻った国では誰一人その話を信じてくれません。

そうこうするうちに僧侶を追いかけてきた鬼女に国の者は食べられてしまいます。
僧侶はついに女護国に逆に攻め入り、鬼女を倒してそこの主になるという物語。

この話、なんだか桃太郎の話に似ていませんか?
女護国が鬼が島と重なるのは私だけでしょうか。

ともあれ、こんな国が地理が知られなかった昔、人々の想像を掻き立て
あたかも存在するかのように古地図に描かれているのは興味深いことです。

map plate 9

琉球。

map plate 10

裏には、天保年製、と書かれています。
年製の部分の漢字がうろ覚えっぽいところが笑えます。
地図の文字はきちんと書かれてあるのと対照的です。

map plate 11

実はこの地図皿、当時は国内だけでなく輸出用にも海外にかなり出回っていたそうです。

天保といえば、日本人にとっては真につらい時代でした。
度重なる飢饉、災害のみならず、外国からの圧力がかかるのもこのころです。

鍋島藩の藩政にしても、財政は苦しく、藩主自ら改革に乗り出さねばならぬ始末でした。

このお皿も、そんな苦しい時代を反映しています。
陶土の質も、他の幕末のものよりもかなり悪いのは一目瞭然です。
呉須の色もぱっとしません。

map plate 12

写真でみるとそうでもないですが、実物はもっと全体的にくすんだ感じです。
呉須の色も、写真だといい色ですね。
実際はこんなに綺麗な発色ではありません。


ん?
この地図皿、フォトジェニックなんだな?

写真写り良すぎます・・・・

map plate 13

かのナンシー・シファー氏のJapanese Porcelainにもこのお皿、ちょこっと載っていました。
でも、本当はこの青海波じゃなくて鶴とかのついたのが欲しかったんですけど・・・・

map plate 16

・・・・って贅沢ゆーな!

map plate 15

まぁ、せっかくなので大事に飾っております。

map plate 14


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Category: 古伊万里

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デミタスカップの誘惑 

骨董ファンなら蕎麦猪口のコレクションを持っている、というのがお約束ですが
私はなんと、蕎麦猪口を一つも持っていません。

もちろんこれは自慢ではありません。

私は海外在住なので、残念ながら骨董の収集はほとんど
こちらの市場で済ませてしまいます。
たま~に日本に帰っても、日本の骨董屋さんでは値段が高くて
手も足もでません。

悲しい・・・・

そこである日考えました。

こちらの市場にあって、安くコレクションできるものとは・・・?

西洋では蕎麦は食べませんので、古伊万里の長い海外輸出の歴史においても
蕎麦猪口が出回ったことはありません。そらそうだ。

では、どんなものが西洋人の日常に広く使われたのでしょう?

16世紀から19世紀といえば、植民地時代ですね。
スパイスとお茶の値段は中国やインドにとって、本当に高くつきました。

それから、コーヒー。
この時代は、オスマントルコから西洋にコーヒーが伝わりました。

む?コーヒーカップ?

蕎麦猪口は無理でも、カップなら収集できるカモ?

というわけで、ティーカップよりも小さくてカワイイというただそれだけの
理由でデミタスカップを集めることに・・・・
(でも大したコレクションではないんですが)

Cups 1

今のところ、ざっとこれだけです。

Cups 2

過去に紹介したものもあります。

まずは幕末、八代深川栄左衛門時代の輸出デミタスカップ。
卵殻手ではありません。

残りはすべて卵殻手(エッグシェル)です。
三川内で造られたものがもとになっていると思われます。

香蘭社。明治時代後期。

Cups 3

深川製磁(深川忠次)。大正?

Cups 5

香蘭社。明治後期又は大正時代。

Cups 6

お次は、これも卵殻手のデミタスです。
絵付けが丁寧な仕事だったこと、安かったこともあってつい買ってしまいました。
素性はわかりませんが、たぶん九谷ではなく有田だと思います。
九谷も、明治時代に沢山デミタスを生産・輸出していますが、赤絵の部分が
強いものが多いかな、と思います。
これはそうでもないですね。
手描きの精密さから、大聖寺の絵付けも疑ったのですが、一応今は
有田と思っています。ご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

Cups 7

凝りに凝った絵付け。
職人さんは目がつぶれなかったのか、とかいらぬ心配をしたりして・・・・

Cups 8

裏は大明成化年製。
時代は明治・大正かな?と思うのですが。

Cups 9

筆跡も同じです。

Cups 10

なかなか手が込んでいて上品だと思うのですが・・・

Cups 11

正面。

Cups 12

横。
Cups 13

後ろ。

Cups 14

エッグシェルです。
ご覧ください、この薄さ。
三川内産で間違いは無いと思います。

Cups 15

カップの底や内側にも縁取りが・・・・

Cups 16

良い買い物をしました。(自画自賛?)

Cups 17

香蘭社のものと並べても形が一緒なので、おそらく
三川内で造ったものを有田で絵付けしたものと推察しています。

並べてみると・・・なんというかわいらしさでしょう・・・

さて、もう一つ平戸産、卵殻手のデミタスを紹介しましょう。

有田に出したものではなく、平戸(三川内)で造られたものです。

Cups 18

プラスチックのカップのような軽さです。

Cups 19

平戸(三川内)産なので、絵付けはイマイチ。

Cups 20

これは平戸産と書いてはいますが、時代は明治初期でしょう。

Cups 21

ちょっと傷んでいるので、心置きなく使えます。

裏には銘が。

満宝山 枝栄製(ソーサー)
平戸産 枝栄造 (カップ)

どちらも1870年頃に造られ、輸出されたものです。

Cups 22

満宝山商舗というのは、幕末期にできた平戸松浦藩の平戸焼物産会社を
引き継いだ輸出専門の商社です。

細工物(ひねりもの)や薄手の食器を主に西洋に輸出していました。

Cups 23

それにしても、せっかくデミタスがあるのだから
エスプレッソマシーンでも買って、ここは粋にデミタスで一杯飲みたいものです。

いつも楽しみにしている某ブログのエスプレッソマシーンの記事
読んだので、なんとなくデミタスを並べて喜んでいる今日この頃。

でも、でも、なのです。

私は所詮、エスプレッソなどとは縁のない庶民なのかもしれません。

本当は、ドーナツを頬張りながら、ガブガブと飲むアメリカンコーヒーを
たっぷり注げるマグのほうがどうも性にあっているようなのです・・・・
(ダン〇ンドー〇ツとかね・・・・)

Cups 24

・・・というわけで、気取ってデミタスを並べてみましたが
本当は毎日、無陶人さんの大きいマグを愛用中。

Cups 25

やっぱり、くらわんかの頃から波佐見焼は庶民の味方ですね~

Cups 26


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Category: 古伊万里

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